木曜日, 9月 25, 2014

photo-synchronized, オリジナル、写し、そして、成りきり(?)

大阪でほんのちょっと時間があったので、大阪市立東洋陶磁美術館に行き、IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器、を見た。
佐賀県との県境あたりに住んでいるのに、なにも大阪で伊万里を見ることはないんじゃないの?と思うのだけれど、安宅コレクションを含めて、自然光で見せてくれる大阪市立東洋陶磁美術館が好きだし、なぜか昔から、お天気の良い日の中之島あたりの佇まいも好きだ。
非常に面白い展示だった。展示の仕方も美しかった。陶器の背面も見えるように欧風絵画的な額縁がついた鏡を配してあった。
東インド会社から注文を受けて、その仕様(書)に沿って製作されたヨーロッパ輸出用のIMARI(実際は肥前のアルファベット表記だったようだけれど)。ヨーロッパのオリジナルと日本で作った写しの双方を並べた展示を見てみると、やっぱりオリジナルの方が勢いがあるし、文様に、わけがわかった感じの(腑に落ちている)オーラもある気がしなくもない。
17世紀の日本は、ちょっと前の?現代の?中国のようなものだったのかも。
英語ではKraakと呼ばれる文様、藍色の絵付けをした「染付芙蓉手」は、そもそもは明の時代の中国の陶器の模様だ。私は現代の有田の芙蓉手は大好きで、ケーキ皿とかマグカップを持っている。
でも、今回の展示で、はっとしたのは、輸出向けの品だけでは数が足らなかった場合に輸出されたという日本オリジナルの、江戸時代の日本市場向けの陶器の絵付けの意匠の美しさ。折り紙を折ったその上に盆栽を配した絵付けとかが、大変美しかった。日本の柄は、シンプルで簡素で大胆で現代的だ。注文生産の写し作品よりも、日本オリジナルの陶器の柄のシンプルさに美を感じました。日本オリジナルな、熟れた(こなれた)感じがいい。

柿右衛門は美しいに決まっているのだけれど、数点展示してあった江戸風の染付(コバルト藍の絵付け)のお皿がよかった。ポストカードがあれば買って帰りたかったけれど、小品であるが故にあまり注目されていないのか、図録にしかなかった。
常設展示されている東洋陶磁も好きで、特に中国の白い印判の陶器のお皿がお気に入り。歪のない美しいフォルムとエッジのきいた鉄釉のフチが綺麗。
IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器の写真撮影ができるコーナーもあって、なり切りゴージャス気分にさせてもらえた。やはり、日本の陶器が欧州の宮殿を飾っている様子にはテンションがあがる。やはり、17世紀の昔から、日本の職人さんの技術は凄いのだ。

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今日見たanan「ストレッチ特集」の表紙が綾瀬はるかだったので、記念にもう一つなり切り画像。

道頓堀のグリコの看板がリニューアルされることは知っていたのだけれど、道頓堀に行ったら、そのつなぎとして、綾瀬はるかになっていて、ビックリ。ずっと綾瀬はるかのままでいいんじゃないの?と思うぐらい、ポージングが綺麗な看板だった。
そのうち消えてなくなっちゃうんだろうなあと思ったから、一緒に記念撮影をしてもらった。何気なく手を上げて、片足で立ってみたのだけれど、一発で奇跡の一枚が撮れていた。
手の各度が完璧に一致。私の頭頂部からグリコが出ている。腕が短い私なのに、遠近法の関係で、腕の長さが普通に見える。
白い天使と黒い魔女。白い天使と邪悪な黒い影。美しいオリジナルと黒い成りきり。
私もストレッチ頑張ろうっと。やっぱりanan買おうかな。