草の花は、なでしこ。
唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。
枕草子(AD1000年ぐらい)-清少納言
撫子、ナデシコと聞くと、大和ナデシコと連想することが多いかもしれない。
日本の女子サッカー選手、チームを称して、ナデシコジャパンとか呼ぶしぃ。
ナデシコは、古来、日本のものかと言うと、そうでもない。
中国から来たのは石竹=唐(カラ)ナデシコ。
西洋種はdianthus。カーネーションチックなものもある。
dianthusとは、ギリシャ語でDios(神)のanthus(花)なんだそうだ。
それぞれに微妙に花びらの形とか色が違うけれど、全部ナデシコ。
最初の清少納言のナデシコ感はいい。
ただ主観的にそれぞれの美を愛でている。
日本人だから、日本が一番とも言わないし。
唐様贔屓でもない。
草の花といえば、ナデシコ。