乾燥した茶色のキクラゲは、(乾燥した)根昆布に似ている。
だからかなあ、キクラゲは海のクラゲの一種のような印象を持ちますよね。白いクラゲではなくて、黄色のクラゲの水分が抜けると茶色になるのかしらん?と思っておりました。
キクラゲが生えているところを見たことがないんですが、木に生えるクラゲ=キノコなのですよね。
中国語では木耳 mu4 er3 木の耳。
中国人の留学生さんから『キクラゲは肺に良いんだよ』と聞いたことがあるので、肺に効くと思いながら時々食べます。キクラゲは特にインパクトのある味がするわけじゃないけれど、歯ごたえとか、食感とか、油っこい味を中和してくれそうなあっさり感が大好きです。
千切りになってラーメンに入っているキクラゲのもいいんだけれど、キクラゲがそのままの形でゴロゴロ入っていて、豚バラの薄切り肉もはいっていて、卵でガシっと炒めた塩味の木耳炒蛋mu4 e3r cha3o da4n がスキ。卵は半熟よりも固めがスキ。 ご飯のおかずに大好き。
酢豚(糖醋肉)、八宝菜、麻婆豆腐なんかと比べると、メジャーな中華料理じゃないのか、中国の方がやっている中華料理屋さん福楽軒さんで注文したら、ホントにコレ?いいの?というような顔をされた。すんごい美味しかったぁ~というと、これは日本人はほとんど注文しない。人気ない。とのこと。
あっさりして美味いのに。どちらかと言えば、日本人好みの味だと思うけどなあ。 (農薬関係を心配されているのかしらん?)
私が特に好きなのは、シンプルな青菜炒めとか卵の炒めもの。日本人の経営している大衆中華料理屋さんは、お野菜が少なすぎるし、変に味が複雑なのがちょっと不満。チャンポンは色々入っていて美味しいけど。ドバッと大量の野菜を炒めて頂きたいのに、肉が主体のものが多すぎだ。本来、中華=こってりじゃないしぃ。
単純な材料でも強力な火力でいためてもらえると美味いのだ。
台湾で食べた、エンドウマメの蔓の先の柔らかい葉っぱ(中国語は忘れました)の炒め物も美味だったなあ。メタボに効くらしい。春先に伸びるエンドウマメの蔓の先っちょ、日本でも流行らないかしらん。柔らかくて、くせがない。かすかに豆の味もして、かすかに青臭い。