日曜日, 10月 04, 2009

鬼子来了

邦題が『鬼が来た!』
英語のタイトルが『Devils on the Doorstep』をDVDで見た。

日本兵と日本軍に使われている中国人通訳と村人とのやり取りが面白い。日本兵の直情型の狂気VS中国人通訳の生存をかけての大芝居&大嘘。

この映画は喜劇的で悲劇に終わる。未だに中国では上映禁止なのかしらん。

一宿一飯×約180日の恩義&交流というものは、戦争という狂気の下では風の前の塵に同じ。無力だ!とも言えるし、味方は敵以上に敵対的であったり、fanaticだとも言える。
恩が大きな仇になるとしても、ごく普通の人間には、人をあやめることができないものだ。

戦争状態であるなしに関わらず、一番大きな問題は、すべての当時者が等しくお互いを信じ合うことができないこと、何か特別な裏や企みがあるかのように疑ってしまうこと。

恐れと怒り、死への恐怖が自らの死をもたらすとは、何と皮肉なことだろう。