月曜日, 5月 25, 2009

leggings

どうでもいいような話なんですが、ずっと気になっているので、この辺で書き留めておこうと思う。

厚めのタイツの足首或いはふくらはぎあたりから下がないものは、最近『レギンス(leggingsから来ていると思う)』と呼ばれている。以前は『スパッツ(spatterdash,乗馬用泥除けの省略形由来?)』と呼んでいたのにね。

『レギンス』と言わないと、『スパッツ』だと、ババ臭く聞こえるらしい。(どっちもどっちだろ?でも、ごちゃごちゃ言われると面倒なので、意識して『レギンス』と呼ぶようにしている私。)

昔、ヘルメットをかぶり、溶鉱炉のある工場内で、たまに仕事をしていたことがあり、その際には、安全靴という、つま先に鉄の保護カバー内臓の重い黒い靴を履き、安全上の理由からズボン(作業着)のすそに『脚絆(キャハン)』というレッグカバーのようなものを巻いて、ズボンの裾がひらひらしないように固定することがルールでありました。そのオシャレからは程遠い『脚絆(キャハン)』の英語訳がleggings(レギングズ)ということになってました。(他の表現もあるでしょうが。)毎日1回は叫んでいたかも。皆さん、明日も忘れずに脚絆をつけてきてくださいね!と。

レギンスと聞くと脚絆を思い出し、工場内現場、そのメンズな雰囲気、その空気の蒸し暑さを懐かしく思い出す。ちっとも、モードとか、ファッションな気分にならないんだなあ。

ところで、モードとして、『レギンス』って、見た目にどうよ?
『レギンス』を履いて、お腹のあたりがユルユルのフワフワなチュニックを着るって、どうなの?

私は体系的にも年齢的にも、おばさんなんですけどぉ~、冬の寒いとき以外は、『レギンス』は履かないことにしています。何があっても、パンツが見えないから楽だけど、脚がO脚に、短い脚が、分断されて、より短く見えるし、カッコいいと思ったことがないですから。

高齢化社会到来で、若い世代も高齢化(オバサン化)しているというか、60年代、70年代のように、ストッキング&パンツが見えそうなミニスカートとか、ボディーコンシャスな服って、今後は流行らないのかなあ?と思っちゃう。(私は着る気はないですけどね。)

ジーンズとかGパンって言うのも、NGらしい今日この頃。『デニム(語尾を上げる)』って言わないといけないらしい。誰が決めたんだよ?デニム(語尾を下げる)って布の素材の名前とちゃうのん?と思うけど。

最近のユニクロ格安デニムは、シルエットが細いんだけれど、ポリウレタン入りのストレッチ素材で、見た目に『レギンス化』している。チュニックの下に履いたりもするようだ。

デニムはコットン100%が本来であって...とは言う気はないけど、ビンテージジーンズとかには全く詳しくないけど、ポリウレタン入りGパンって、どうなのよ?という気がしなくもない。 それも『クロップトパンツcropped pants 』と言わにゃあいかんのか。

本来leggingsは、保護&安全第一な衣料品なので、履いているとガードがしっかりしすぎて、隙がなさすぎるぅぅぅという気がしなくもない。辛酸なめ子さんがおっしゃっていた(のだと思う)ように、透け感のあるベージュのストッキングをはいた方が婚活的にはいいのかも。

夏になっても、ノースリを着ないとか、手袋をしたり、首にストールを巻き巻きしたり、肌を露出しなくなっているのは、紫外線の肌への影響を考えるようになったからでもあるし、環境破壊によっても、ファッションに制約が増えちゃったような気がする今日この頃でもあります。

人間の往来がトランスナショナルになってきて、欧米以外の国との交流が増えて、ファッションもイスラム教徒風になったからかもしれません。露出したり、身体のラインを出すものばかりではない、ある種の多様性が、無意識のうちに、ファッションに付加されたのかもしれません。

あるファッションの流行の発生は、私にとっては、エイズとか鳥インフル等の伝染病と同様に、発生のメカニズムが謎の部分が多いのです。