火曜日, 8月 01, 2006

★The Gods in Genba

ごっつええ感じな本というか、The Gods in Genba。時と場合と業界によっては、現場はGenbaでOKなのだ。改善はKaizenであるように(本家本元のKaizenの威力は怪しくなっているけれども)。

「現場に神宿る-千日デパートビル火災/被災テナントの闘い」中坊公平-松和会-著を読んでいる。

P3.はじめに、からジーンときてしまい、涙で目がショボショボしてしまう。

近江商人が150年以上も前から脈々と培っていた経営理念と言える「三方よし」、「売り手よし、買い手よし、世間よし」が最初に書かれている。

「世間よし」は、商行為、企業活動が社会全体を豊かにしていくというもの。企業の社会的な責任, CSR(Corporate Social Responsibility)というのは、最近の、新しいコンセプトのように思われているけれど、まっとうな商売人には、CSRは、伝統的に継承されているものなんですねえ。

資本主義社会を動かすのは「エゴ」ではなく「モラル」であり、「モラル」=道徳こそが活力であるとある。私もそう思う。

JIJIちゃんは、ドリーム観光の株主優待券で歌舞伎座に行って歌舞伎を見たことはあり、千日前ビル火災の惨事は知ってはいても、ドリーム観光と、そのテナントさんや命を落とされた方々の係争やそれらの弱者のご家族の苦悩の関係については、超無知でしたねえ。自らを恥じます。

株主利益は、道徳には「ほぼ」反するかも。株価なんて、企業の活動の善悪の指標には一切なりまへん(と思います)。

建築関係の専門家による(誤った)報告書をつくがえすことの難しさと、それに異を唱えることへの建築工学系の専門家のビビリぶりと非協力も書かれていますが、勇気と心ある専門家の存在と弁護士さんの必死の勉強と検証が、最終的な和解を勝ち取るプロセスの決め手になったように思いました。

平成の現代も昭和の昔も、裁判で正義を主張することには、大変なエネルギーと粘り強さを要します。闘った人々、闘う人々を心から尊敬します。