1時間ぐらいしてから、携帯が鳴る。A銀行のコールセンターからだ。
口座の所有者の名前が違うので、B銀行から受け付けられないと言ってきている、というような主旨のご連絡を慇懃無礼にしてくださる。
JIJIちゃん:(冷静に可愛く)
あのですね。口座の所有者の名前は間違っていないと思いますよ。登録内容では、恐らく、名義人のお名前に加えて、事務所名とか、役職名がついているのだと思いますが、名義人のお名前で判断して頂いて、受付けることはできないんですか?カタカナベースで40文字以上ある場合でも、一字一句、一文字でも、ミスマッチがあれば、受け付けられないシステムになっているのでしょうか?
コールのお姉さん:
相手様のB銀行のことなので、当方では…。(調べてよ、と内心思うが)
口座の所有者にご確認をして頂いて、コールセンターまでお電話をして頂くことになるのですが、その際には本人確認が必要なので、ネットバンキングのカードをお手元において参照して頂きまして…。
JIJIちゃん:(権限のない、交渉能力のない人に逆らってもねえ。可哀想だしぃ。)
は~ぃ、わかりましたぁぁぁぁぁ~。そうさせて頂きます。
===振込先に電話をして、正式口座の所有者名を確認====
テレフォン・バンキング(フリーダイヤル)にお電話。
なかなかつながらず、そのままホールド。
9種類程の用件別のダイアル番号(1~9)の電子音アナウンスを聞く。(時間が、かかるわあ)
やっと出てくるオペレーター。用件を説明する。オペレーターが、振込みの事実を確認している。機械対応モードに切り替えて、本人確認の各種番号&暗証番号をうちコマさせられる。
最終的に先方の口座名義人のお名前をお伝えすることになる。
★そこからが笑かしてくれるわ。(メッチャ時間がかかったのよ。)
JIJIちゃんが、登録されている事務所名等を音読する。
オペレーターさんが確認する。(実際の名前とは、全く違いますが、)
さしすせそのし、やいゆえよのやの小さいもの、たちつてとのたに濁点...という風に全部一文字づつ確認。(全部で40文字以上あるのよ。)
昔、昔、OLさんだったころの輸出用の書類等の確認を電話でしていた時のことを思い出す。
ペキンPぃ、アメリアAぃ、みたいな、復唱確認方法。その為の一覧表の中には、オランダHぃというのがあって、なんで?オランダなのさ、と思うけど。Holland、 英語では、オランダじゃなくてホランドだからでしょうねえ。日本語でも、ハヒフヘホで始まる外国の地名じゃないと、本当にHぃでいいの?って思っちゃいますよね。
フィリピンHじゃだめだしなあ。英語では、Fでもなく、Pだしぃ。
ハワイHぃがいいかな。地名の認知度、人気度、からしてもね。言いやすい。
ネットバンキングは、そんなに人件費の削減になっていないのかも。
こんなことでイチイチ、手続きが止まるようでは、本当に効率的であるのかどうかも???であります。やれやれ。
コールセンター対応が幅をきかせばきかす程、人々のもって行き場のないフラストは増える。コストカット、人件費カットによる責任者不在の社会のディスアドバンテージというものも認識した方がいいと思う。
しかし、常勤で、終身雇用の、従来型の教員さんとか、現行の公務員さんが説明責任を果たすのかといえば、 それもないわけでして、閉塞感を閉塞感と思わずに軽やかに活きるしかない。
以前、S社のノートPCの修理に関する問合せで、故障の原因が知りたかったので、対応された方に、アナタの上司の方に変わっていただけませんか?と言ったところ、(やめといた方がいいですよ~的な反応があって)、なんともいえない頼りない上司が出てきたことがある。本当にやめておけばよかった。それ以来JIJIちゃんは、コールセンターの方とはやり合わない主義だ。彼らに権限はないのだ。
■Schindler 's Black Box & Twin Failures
シンドラー社のエレベーターの事故も、起こるべくして、起こったんじゃないかな。どこの責任か、JIJIちゃんの勘では、一番悪いのは、市場による競争原理の過信。(でも、悪いのは、公的部門と思うな。市場が悪いんじゃなくて、市場を使った公的機関の責任。)
エレベーターの事故は、公的機関管理の集合住宅でばっかり起こっているように思う。
公的部門が安全性のコストを無視して、コスト重視だからでは?民間高級マンションは、日本のメーカーのエレベーターを設置し、メーカー直(ちょく)のメンテをしているのでは?
シンドラーを槍玉にあげる以前に、なんでシンドラーを選定したのか、住民は公的部門サイドに理由を述べてもらった方がよろしいのでは?
ブレーキパッドが減っていたらしいしなあ。減りやすいブレーキパッドを使っているのか、交換を怠ったか。(エレベーターってのは、緊急停止1回目よりも、2回目の方が良く止まるんだよ。あまりツルツルよりも、1回ぐらい使用して若干表面が荒れた方が摩擦係数が上昇するから。バシっと止まるらしい。3回目、4回目になると、事態は異なるだろうけれど。)
メンテナンス業者が悪いのもあると思うけど、より悪いのは、警察にも捕まらないであろうし、職員は、そこそこ高い給料をもらっている(であろう)し、競争入札で、メンテナンスコストをケチったことを誇り=業績=善であるかの如くに評価されている(かもしれない)東京都の住宅公社かも。ヤダヤダ。
13日の新聞報道によると、ブレーキパッドはOKだったらしい。制御系の問題だったら、設計ミスですかねえ。
オークションの理論だっけなぁ。1番ではなくて、2番目に低い金額を提示した会社を採用すべし。それが、良心的な低価格と安全性を確保する、賢明な入札方法では。2番目の価格でも、超ダンピングだったのかも。
安全にも、気の効いた対応にも、コストをかけることが必要。しかし、コストをかけても頑張らない主体は、頑張らない。
双子の不良というか不完全性(Twin Failures)メーカーの不良なのか、メンテの不良なのか、いわゆる市場の失敗なのか、いわゆる政府の失敗なのか、なんて、目くそ鼻くそを笑うみたいなことをしても解決にはなりません。
双方不完全なんだから。双方反省して、協力して善処してね。