木曜日, 4月 13, 2006

★Genesis →ITAKO necromancer  

In the beginning God created the heaven and the earth. これは旧約聖書の創世記のまさにはじめの部分。まず、天と地を創り、その後の、旧約聖書にあるように、神による様々な無生物・生物の創り方とか、創る順序が、科学と事実と整合的であったのかどうかは、よくわかりません。

でもまあ、JIJIちゃんは、この冒頭部分が、なぜか好きであります。高校生の時に、日本の東北地方出身の牧師さんが、この部分を東北弁なまりの英語で読んでいたことを思い出す。『うんだぶぐぬんぐ...』だったので、一番最初に出来た大地は、勝手に青森の下北半島あたりをイメージしておりました。(JIJIちゃんの連想のパターンが異常であるとも思いますが。)青森では奥入瀬渓谷に行ったことがあるぐらいなんですが。何となく。

それから、それから、連想は、ますます暴走し、最初の人類は、恐山のイタコ(イタコは女性のようですが)ってことにしておこう、とか、思ったわけです。イタコさんは、本当に霊が降りるのかどうか、お目にかかったこともないので、本当のところは、よくわからないのですが。

今日は、映画のレディースデーだったし、4月13日で上映が終わるエミリー・ローズを観た。
英語ではThe Exorcism of Emily Rose エミリー・ローズの悪魔祓い。

イタコによる死者との交信なんてもんじゃなくて、本当に悪霊にとりつかれて、死に至る少女と悪霊を追い払おうとして、それが出来ず、少女を死から救えなかった牧師の悪魔祓いの有罪性 VS 精神科による治療の有効性 をめぐる法廷論争等に関する実話の映画化。(と言ってしまっていいかな?)

う~ん。色々と考えさせられることはある。悪魔、悪霊が人にとりつくか否かは、体験した人、目撃した人でなければ、わからない。(私は体験したことも、目撃したこともない。)しかし、そういう可能性がないとは言えない。個人的には、あるという方を信じますね。 

この映画とは、直接関係がないけれど、西洋医学による病名で、悪魔を想起しそうなものを耳にしたことがある。『オンディーヌの呪い Ondine's curse』(神話においては、オンディーヌは女性で、呪いをかけられたのは、不貞をはたらいた夫ですが)はっきりと目が覚めているとき以外は十分に、あるいはまったく呼吸ができない症状をそう呼ぶようです。眠ると死に至る。(http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec06/ch081/ch081e.html

ある程度は、診断のつく病気であっても、はっきりとした発症の理由やメカニズムなんてものは、わからないのだろうし、神の存在はおいておいても、人の身体も心も、人間が創ったものではない以上、科学や人知によって説明できないことは、まだまだ、たくさんあるはずだと思う。人そのものが、神秘的というか、ミステリアスな存在。

統合失調症(schizophrenia)になった(ことがある)ノーベル経済学賞受賞者(数学者・ゲーム理論)のナッシュの話『ビューティフル・マインド』との映画としての比較も面白いかも。
http://nobelprize.org/economics/laureates/1994/nash-autobio.html (ノーベル賞のページ)
統合失調症のナッシュが観る人の幻影が動き回っても、鳩は飛びたたない。幻だから。しかし、悪霊に取り付かれたエミリー・ローズの周りで、鳩は狂ったように飛びたつ。

エミリー・ローズ役のジェニファー・カーペンターの演技というか、身体能力は凄い。特殊撮影をほとんど使わなかったらしいから。素顔の彼女は美人なのに、呪われた顔、不細工な顔ができるところが、演技というか、役者さんだわねえ、と関心もしました。

何だか、まとまりのないことを書いてしまいましたけれど、悪霊は、キリスト教に限ったものでもないし、どこにでも、平等にあるかも、ないかも、しれないなあ、と思うのです。