イギリスで英語を習っていた時に、もとシェイクスピアの劇の役者さんで、ソーシャルワーカーでもあり、コトバ(英語)をシーン別に分けて例文を駆使して教えてくれたイギリス人の先生は、アメリカ人の英語の文法を無視した乱暴かつ経済的な表現にご不満のようでした。
その一例が、medalを金か銀か銅メダルを取るという意味の動詞として使っていた、でした。日本人たるJIJIちゃんとしては、それで通じるんだったら、便利よねえ、と思いましたが。
当初、日本オリンピック委員会は、5個メダるぞ!と宣言していたのに、結果的には、フィギアで荒川選手が1個金メダった。でも、これは凄く目立ったし、美しかったし、良かった。
あまりメダれなかったけど、そんなに日本は不振だったかなあ。
すごいなあ、と思ったのは、アルペン男子回転、皆川選手4位、湯浅選手7位です。半世紀ぶりの入賞。これはメダれなくたって、凄いことなのよ。もの心ついてから、日本人選手が予選通過すら、あまりなかったし、コースアウトも多かった。
JIJIちゃん的な自慢は『アルペンスキー3級』のバッジテストに合格したってこと。レベル的には『パラレルらしきもの』ができます、というか、かつて、できたようです。
20年以上前の話なんですが、OLになって、同期のAOちゃんとYMCAのスキー講習ツアー@五竜遠見に参加しました。やわなOLさんにとっては、結構きつい講習だったのを思い出します。雪が少なかったからか、スパルタなのか、リフトを一切使わせてくれなくて、一回すべる度に板をはずして、一歩一歩山を登らされた。お昼も悲惨。吹雪のゲレンデで雪を固める装甲車(?)の裏で風と雪をよけながら、オニギリかなんかを食べたような気がする。宮様スキーヤー(すぐにロッジで休憩をするという意味だけ)の私達には辛かったなあ。夕食後は宿でスキーの理論のレクチャーだったような。私が誘ったので、AOちゃんに申し訳なかったな。でも、2人とも合格したもんね。
たかが(非実用検定・非専門職検定)『アルペンスキー3級』といいましても、スキー板が少々ばらけていても、ちゃんと基本は押さえないといけないのだ。
斜滑降姿勢においては、外向傾キープで、膝は山側向きで、絶対に谷足加重、上体は谷というか進行方向に向ける。エッジ操作と体重移動と板を踏みしめることによって曲がる。滑走が終って、最後の姿勢は、上体も谷を向いていることが非常に重要でございます。
力まかせに『うわ~ん!』と腰をネジって上半身を山側に向けて、ターンをしてはいけません、と教わりました。
恐らく、フィギアスケートとかでも、体重移動とエッジ操作が基本かも。強引に上半身の回転で回ってはいけない(?)んじゃないかなあ。(たかが、『アルペンスキー3級』の私なんですけど、そんな気がします。)
でも、驚いたのは、スノーボードのハーフパイプにおいて、空中で3回転とかの技(名前忘れました)も上半身の回転で無理やりに回すと点が伸びないってこと。回って着地すればいいってもんじゃないみたいですねえ。空中で滑らかに板と足と身体が一体になって回ると高得点。空中で足から回るということは、いかなる体重移動なのだろう?何を足がかりに?空気抵抗で回るのかなあ?アメリカ人のゴールドメダリストのパフォーマンスは、超人的。
童夢君にもミラクルな技を身につけて頑張って欲しいけれど、日本のスキー人口が増えて、冬の雪国が活気づくことを期待して、アルペンスキーに力を入れて欲しいなあ。モーグルとかスノボとかは、普通の人の体力・運動神経じゃ参加できませんもん。
スキーは、アウトドアスポーツだし、スキー場の空気が綺麗でホコリや粉塵がないので、アレルギー体質の人にも気分爽快なスポーツだと思います。ウエアを着込んで、ゴーグルをすれば、年齢不詳になるし、美人じゃなくても、それなりに、わけがわからなくなりますしね。
雪下ろし(労働奉仕)とスキーやスノボを合体させて、スキーヤーとお年寄りがWIN-WINの関係になるとか、地域振興にも良いのではないかと思ったりします。
とにかくアルペンスキーの健闘が嬉しかったトリノでした。
スキーツアーには、悲惨かつ笑える思い出が色々。スキーバスの出発時間ギリギリまで滑っていて、ゲレンデとゲレンデの間の森を抜けて行こうとして、遭難しかかり、八甲田ってこんな感じかなあなんて、思いつつ、新雪に埋もれちゃったり、若い時には、なんであんなに元気だったんだろう?って今思うと不思議でしかたがない。