某大学図書館の蔵書検索システムでオレンジを入力して、『ビグ・サーとヒエロニムス・ボッシュのオレンジ ヘンリー・ミラー全集(13)』ヘンリー・ミラー著、田中西二朗訳 という本があることを知った。ドキドキ。
JIJIはヘンリー・ミラーは読んだことがなく、今日、その本を読むまでは、最近亡くなった『セールスマンの死』の脚本とマリリン・モンローの元夫として有名なアーサー・ミラーと勘違いしていたぐらいだ。
JIJIを最初にドキドキさせたのは、ヒエロニムス・ボッシュ(El BOSCO)のほう。
1988年にスペインのプラド美術館で、El BOSCO作、El jardin de las Delicias (悦楽の園)を観た時、どう表現したら良いのかわからない不思議な世界に驚きを感じた。ただものではない。(美術館にある絵画を描いた人は全員ただものではないのだけれども。スバ抜けている。)ヘンリー・ミラーという人は、ヒエロニムス・ボッシュ(El BOSCO)をどのように解釈し、表現したのだろうか?図書館に行って読んでみました。
●オレンジはいよかん。プラド美術館で買った絵葉書。●

前掲書のP31から引用====
ボッシュは稀な画家たちの一人である - いや、彼はまったく画家以上のものであった ‐魔術的ヴィジョンをわがものとしていた人である。彼は現象的世界を透視し、それを透明にし、かくしてその原初の姿をあらわにした。
彼を通して世界を見ると、それはふたたび不壊の秩序と美と調和のある世界、それを楽園として受け容れるか、煉獄に変えるかはわれわれの特権であるような世界、としてわれらの前に現れる。
=↑Big Sur and the Oranges of Hieroymus Bosch by Henry Miller↑ =
なるほど。そんな感じだったなあ。上手いこと書くねえ、Henry 。
『悦楽の園』に描いてある果物(木の実)は、どちらかと言えば林檎に見えるのだけれど、オレンジなのかなあ(?)15世紀に絵筆で書いたとは信じられないような絵です。CG(コンピューターグラフィック)でも描けないような三次元的なリアルでシュールな描写。罪?快楽?愛?が溢れている。祝福されてんだか、地獄に落ちる一歩手前なのか。
Big Sur はカリフォルニアにあるので、Henry Miller @オレンジの国のエッセイではあります。色々な人がやってくる。かなり悩める人も。
もしある人が食物を他人に乞うほどに不幸であるならば、彼に食を与えて彼の感謝を手に入れるがよい。断じて彼を食のためにはたらかせ、彼の憎しみを受けるなかれ。
食だけじゃない。Henry Millerは、優しい・気前がいい。
Henry Millerから電子メールを受け取ったようで、暖かい気持ちになった。