The Tariff man であるところの、トランプ大統領閣下は日本語は話されないので、「相互関税」とはおっしゃってない。
ひたすら、一方的な24%などの関税に関しては、“Reciprocal” tariffとおっしゃっている。
私のお仕事上の経験の中で一番印象的な、Reciprocalは、
一般的な内燃機関(エンジン)は、18世紀、ワットが蒸気機関車を発明した時から、多分、それ以前から、現在まで、直線的なピストン運動で推進力を送り出し、車輪を回転させるReciprocal Engine 。それに対して、マツダ車のロータリーエンジンは、三角おにぎりのケーシングの中で三角のおにぎりが回って、推進力を押し出していく、という、2流の文系たる私の、超アバウトな理解。
だから、彼がReciprocal と言うたびに、私の頭の中では、機関車が走る。ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴォぉぉぉぉぉぉぉ、っとね。
Reciprocalは非常に多義的な言葉で、Reciprocal Number(逆数)ってのがある。
100分の1(1%)の逆数は100だ。乗算して1になる数字。
1%の関税に関しては、その逆数、100%の報復関税をかけたいところですが、私は優しいので、24%に負けとくわ、ってか。それがReciprocal Tariffなのかも。
関税は国家の歳入になる。徴税コスト、事務コスト、が低い。
米国が建国当時は、そこらじゅうが原野。産業がなく、日用品もなく、全てが英国からの輸入だった。日用品にも、贅沢品にも、輸入品には関税をかける。所得税はなかった。その当時の国家の歳入の80%以上が関税。今は2%以下らしい。
関税を取るっていうのは、国際競争力のない、貧乏国、途上国モデルです。今までの米国のすることではない。
関税は国家の歳入なので、それを使って歳入の穴を埋めたり、金持ちの所得税を下げようとするかもしれない。
中国の報復関税も、国の歳入にはなるんだな。それで、歳入の穴埋めをしようとしているのかも。わかりません。
トランプ大統領閣下には、Social Loss(社会的損失)とかいう概念はない。ノブリスオブリージュもなし。
米国の労働者の皆様は騙されているような気がします。
悲しいことです。どうなりますでしょうか?時が解決しますように。