

広島に日帰りで行く。交通費と滞在時間を有効に使いたい私は、早起きして広島に9時前に到着。9時に開館する『ひろしま美術館』に立ち寄り『パリの100年展』を観た。
ちょっとせわしなかったなあ。
ひとしま美術館は常設展でも印象派の絵画が色々あるし、コジンマリしていて、明るいし、好きな美術館です。
今回は、風景画もあったけど、肖像画と写真がよかった。絵画と写真の双方に共通点やインターラクションがあるような気がした。
2Dなんだけれど前面と鏡に映る背面が同時に描かれている肖像画は3Dよりも人物に関する情報量が多くて素敵だ。
エミール・ゾラの書いた書物と子供の頃の写真を写しこんだものは、時の流れであるとか、人間としての原点であるとか、作家の人生を感じさせる。
デジカメの時代になっても、ただシャッターを押して時空間を切り取るというのではなくて、撮影する側の意図であるとか、思い入れも写りこんでしまう写真は、なかなかに面白いと思う。
最近は落雷が多いから、エッフェル塔に雷が落ちて、稲妻が走っている写真(ポストカード)を買ってしまった。お気楽に美しいと言ってよいのかわからないけれど、鉄が電気を集める様には怪しい美しさがあるなあ。