人間のというか、私の記憶は、特別に曖昧だ。
Q:ヒトはいつ忘れるのですか?
A:覚えたその瞬間(から)。
いや、私の場合は、覚えた瞬間に間違って覚えている。
用事で東京に行って、そのついでに人に会って、表参道ヒルズの裏あたり(と思っていた)を一緒にウロウロしてもらって、とても素敵なオリジナルな和の小物とかスパンコールの刺繍入り帯とか浴衣をおいてあるお店に入った。
そこでキリンの根付けと房がついている作家モノっぽい和柄のフラットな小銭入れのようなものを見つけて、いいなあと思った。
着物を着て、これに名刺を入れて、着物の胸のあたりからオモムロに出して、名刺交換なんかをすると名刺に私の体温と共にハートが伝わるんじゃないかしらん、とか思ったりした。房の色が『さみどり色』で、はんなりと美しい。
お金の神様(?)キリンがついているってのが、いんだな。一発逆転だ!お金持ちになれそうだもの。(ホームレス中学生の印税ガッポリ!のお笑い芸人の麒麟の田村にあやかれるかも。)
その時は買わなかったんですが、3日後に、やっぱり買いたくなって、行ってみた。記憶を頼りにそのお店を探すものの、見つからない。
で、表参道の裏にあった不動産屋さんに行き、そのお店の近くで撮った写真を見せて、「見覚えありません?」と執拗に強引に聞いてみた。(迷惑な話だよね。)
そうしたら、不動産屋さんは、住宅地図を指差しつつ、それはモリハナエビルの裏側を...、と淡々と教えてくれた。表参道ヒルズの裏ではなくて、表参道を挟んで反対側の裏手だったから、半信半疑で聞いていたんだけれど、本当にそのお店はそこにあって...。流石にプロだ。(感謝感謝!)
私の記憶は実にいい加減。思い込みに満ち満ちている。
そこのお店の店員さんに教えてもらったタイ料理のお店も安くて美味しかったな。
郷で迷えば、郷に聞け。
途中で出くわした移動洗車ビジネスのお兄さん。バケツ一杯弱の水でどんな車もピカピカにできるのだそうだ。凄~い!もっと時間があったら、執拗に話を聞きつつ、洗車のプロセスを見てみたかったなあ。