現代の中国に毛沢東主義者(Maoists)という人達がいるのか、いないのか、メジャーなのかは、知らないのですが、ネパールの今、Maoistsと王が率いる政府軍の間の抗争が泥沼化している。
双方の9年間に渡る抗争の末、既に一万人を越える人々が殺されたらしい。MaoistsもRoyal familyも映画『ラスト・エンペラー』の如く(?)、世も末というか、陰謀に操られているのか、アヘンに蝕まれているかのように、どうしようもない状態です。(報道を読む限りにおいて、どっちも最悪)
http://www.economist.com/displaystory.cfm?story_id=3860616 (エコノミスト英語版)
ビタミン剤、虫下しのお薬、ワクチン等を配分するシステムが破壊されているので、何千人もの子供達が死の淵をさまよっている。
不勉強でモノを知らないので、JIJIちゃんは思う。ネパールにおけるMaoistsってのは、どうやって生まれてきたのでしょう?(ネパール人?華人?)誰が指導しているの?
最近、中国語をやり直しはじめ、NHKのラジオ中国語をCDで聴いている。そのNHKのラジオ中国語のテキストの中に、
■外国切手の中の中国13 1995年のタイ by 内藤陽介(郵便学者)
というエッセイがあって、蒋介石の弾圧から逃れるために中国から王国タイに逃げてきた共産党員に関して、王室に対する尊敬の念が強いタイ社会では、共産主義に対する生理的な嫌悪感を示す人も少なくなかったとあります。ベトナム戦争時には、米国と協調して、北ベトナムに派兵しているわけですし、共産化のドミノを止めようとした。
共産主義・毛沢東主義には、王制はありえない? その逆も?
ネパールはどうあれば、この悲惨な状態から抜け出せるのか、なんとかできるのか?良くわからないし、郵便学者さんの本を4冊ほど買ってしまいました。
"反米の世界史"内藤 陽介; 新書; ¥ 798
"これが戦争だ!―切手で読みとく"内藤 陽介; 新書; ¥ 819
"マオの肖像―毛沢東切手で読み解く現代中国"内藤 陽介; 単行本(ソフトカバー); ¥ 2,310
"北朝鮮事典―切手で読み解く朝鮮民主主義人民共和国"内藤 陽介; 単行本; ¥ 2,940
切手って、小さい限られたミクロのスペースの中に、マクロな政治的な駆け引きを意図している。切手は美であって、コレクションアイテムですが、それ以前に国家の戦略があって、もちろん郵便物を遠くまで運んでいただく為のものだ(だった?)。郵便学者さんは、着眼点がいいです。
電子メールが主流になってきて、切手のプレゼンスは下がってくるだろうけれど、JIJIちゃんは、小さいスペースの中に宿る美とか意図とか時代とか、そのようなものに心ひかれる。
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/ (郵便学者 内藤陽介のブログ)
久々に我が家にあるブータンの逓信省(?)の方に頂いた切手をみてみた。
丸い切手もあるのだ。ネパールの南側にあるブータンも王制だけれど、大丈夫だろうか?ちょっと心配であります。
追加:4月26日の日経新聞6面等によると
①タイでは、プミポン国王が主要野党がボイコットした中でも下院選挙で与党(タイ愛国党)の圧勝は、『定数未満では民主主義は動かない』として、国会開会に必要な詔勅への署名を拒否。総選挙やり直し?
②ネパールでは、主要7党、議会再開へ始動。国王が下院復活を表明して、コイララ元首相(ネパール会議派)が28日下院で、首相に任命される、のか。Maoists (共産ゲリラ)→普通の政党・ 議員への道は平坦なのかどうなのか?
http://www.iht.com/articles/2006/04/25/news/nepal.php (ヘラルド・トリビューン英語版というか、もともとが英語)