火曜日, 2月 21, 2006

★Everything might be OK, because I'm alive. 

昨日、蔦谷書店をうろついていて、タイトルにビックリして買ってしまいました、「貧乏クジ世代(PHP新書)」香山リカ著@700円。どうも貧乏クジ世代ってのは、団塊ジュニア世代をさすようです。第2次ベビーブーマー(1970年~75年生まれ)。

生まれ年によって、キャラクターを特定されてしまうのって、どうなんかい?と思わんでもなかったけれど、JIJIちゃんの生まれた某年の出生数が170万人ぐらいなのに、1970年~75年生まれの同級生が200万人もいれば、そりゃあ学習環境も違うだろうし。大人になってからの経済情勢だって異なりますしねぇ。そりゃあ、何か世代に共通点はあるでしょう。

香山リカ精神科医さんも言っているように、大学を卒業時にバブルが終わっていたってのは、貧乏クジなのかしらん?バブルの時に大人だった人で、実際にバブっていた人は、少数の東京人だけなんじゃないかと思うんだけれど。

JIJIちゃんは、バブルの頃に20歳代半ばでしたけれど、ジュリアナ東京でパンツ見せ見せ踊ったこともありませんしねえ。バブルのピーク時はイギリス&欧州で貧乏生活をしていて、迷彩色のバックパッカーだったり。娯楽と言えば、ビリヤードとテニスぐらいだったしなあ。友達がウエッジウッドの本店でティーカップを買って送って~!と手紙をくれたので(本当に友達?)、ストラットフォードを早朝に出発して、ロンドンまでコーチ(長距離路線バス)で買いに行ったりさせられたのが、面倒だった。(海外でパシリ?日帰りでロンドンに行っこうというきっかけになって良かったかもしれない。)

よくよく考えてみると、JIJIちゃんは、日本のバブルらしい娯楽を体験していませんねぇ。妹もカナダで学生だったし、ダンナは非常勤生活だったみたいだし、我が家には、ゴージャズなバブルを語れる人間は一人もいないのだ。

自分の事を貧乏クジ世代だなんて呼ばない方がいいよ。なんとなく。その前後もたいしたことはないから。

とにかく、生きているだけで、マルモウケ、だから。

流石に精神科医さんが書いた本だけあって、なかなか、適確というか、面白いことが書いてある所もある。

★ナンバーワンよりもオンリーワンって?(SMAPの歌「世界でひとつだけの花」)
ナンバーワンになるよりもオンリーワンになるほうが難しい、というご指摘は言えている。

クラスで一番だった奴が、オンリーワンになれているのかい?(多くの場合はサラリーマンだろ?)

医師でも、看護士でも、ローテーションとかシフトで仕事をする職種は、特に、ユニークなオンリーワン的な仕事をされると、仕事の内容に再現性や連続性がなくなって、引継ぎとかも困るだろう。クライアントも仕事の出来が、人によって、良かれ悪しかれ、コロコロ変わると困るわ。誰がやっても、ある程度、同質&没個性でなければ。

★天職への転職にこだわり、私だけ!君こそが!という使命感に燃え、イラクに派遣されて戦いたいとか、従軍慰安婦に志願したいとか、言い出す人もいるらしい。(別に団塊ジュニア世代という意味ではなくても。)

JIJIちゃんは、どっちも嫌だけれど。わからなくもない感覚。

しかし、自分自身の代わりなんて、なんぼでもいるわぁ~、と思った方が気も楽ってもんよ。

★未来の成功のイメージをプレッシャーに思わないには、成功体験をつきつめて想像して、感情まで体験してしまうと良いのだそうだ。徹底的にシミュレートするってのは、面白いかもしれない。想像で泣いちゃったりしてね。徹底的にやっていい!って方が、楽ではあるなあ。

妙なタイトルの割りには、かなり使える面白い内容でした。

そうそう、未来よりも、過去は操作できるという点もなるほどと思った。嫌なこともしっかり覚えているつもりのJIJIちゃんだけれど、都合の良いことだけしか覚えていないと言われることも多いから。思い出は、特に過去の自分は、美しくありたいと思うのは人情だから。(過去って検証できないもんなあ。)