トリノオリンピックは、日本がメダルを取らないからってこともないんですが、もともと熱くならないタイプなので、あまり真剣に見てない。昨日のフィギアスケートのショートプログラムも、午前2時半まで起きていたにもかかわらず、3時直前で寝てしまったぐらいの熱の冷めよう。
リプレイとか、ワイドショーとかで少々観た限りにおいて、JIJIちゃんの興味を引くのは、アスリート本人の技術とか芸術表現以上に、衣装とか選曲とか見せ方の方ですねえ。
ダントツに素晴しいのは、技術的にも1位になったサーシャ・コーエンAlexandra("Sasha") Pauline Cohen選手の衣装。http://www.sashacohen.com/
リンクの周りのフェンスは、何色の衣装でも美しく映えるようにペイントしてありますけど、サーシャ・コーエン選手のターコイズブルーと黄色の衣装は、いかなるフレームで切り取っても、すんごく美しく映えて溶け込む色だし、スカートの部分のカラフル色は背景の全ての色と調和を図っている。とっても戦略的。
彼女はウクライナ系のユダヤ系のアメリカ人のようですが、哀愁に加えてアップテンポにアレンジしたロシア民謡「黒い瞳」がバッチリ雰囲気に合ってますです。
彼女はメンタル的に弱いらしいけど、サポートスタッフの盛り上げ&愛を感じる良い構成ですねえ。
日本の荒川選手&村主選手の衣装も綺麗だ。荒川選手のは、衣装の赤と白い部分が、フェンスの五輪マークの白抜きの部分と赤色との調和がバッチリで良い。村主選手のも黒と赤のグラデーションバランスが、フェンスの色とフェンスの下の部分の黒と調和しつつ、上手く引き立ってます。
しかし、ちょっと、う~ん、と思うのが、世界のワダエミのデザインした安藤美姫選手の衣装&選曲。ワダエミも一回断ったって言ってたもんなあ。(本当はやりたくなかったんだあ~。)
2月のオリンピックなのに「戦場のメリークリスマス」っていう選曲は間違っているしぃ。「戦場のメリークリスマス」の「戦場」と「クリスマス」をそのまま律儀にデザイン化するってのが、センス(意味)にコダワリすぎちゃって、結果的にナンセンスだとJIJIちゃんは思うの。まるで和田勉のダジャレのようなコトバのデザイン化。
黒とブロンズ色(ゴージャス戦闘服?)みたいな組み合わせは、色彩的にイマイチ。ジャンプした時に観客の地味な服の色に沈んでしまうし、黒とブロンズ色の中に赤と緑の三角の矢(クリスマスを表現)ってのは、曲のタイトルとかの意味がわからない人々の印象としては、デザイン&色彩的には、つながりがなくて、唐突な感じ。素材がシルクらしいけれども、ナイロンでもポリエステルでも別にいいじゃん。選手の雰囲気と曲と背景に整合的に美しいならば。
JIJIちゃんは、選手の顔とか肉体の美しさよりも、人間の技としての美的空間の創造&コラボが好きなので、特にAlexandra("Sasha") チームに大注目。日本人だったら、村主選手、荒川選手チームの順番(ほぼ同着)で応援することにしました。
金曜日が楽しみになってきた。
キャラとして、日本の女子ボブスレーチームの女の子が好きだ。少々順位を上げて欲しかったなあ。ジャマイカのクールランニングチームじゃないけれど、ボブスレーって子供の時からやってましたってことはなくて、大人になってからスカウトされて、何となく始めましたというノリがいい。走って、押して、乗る。前に向ってひたすら走るけど、顔は下向きみたいなところが直向(ひたむき)で好きだなあ。
かなり怖いけど、緩やかなコースがあれば(ないだろうなあ)、ボブスレーは、体験してみたいスポーツではあります。リュージュは、遠慮しときます。