日曜日, 10月 28, 2018

searching

映画:サーチ(serching)を観た。

「カメ止め」と同じぐらい面白かった。

というか、「カメ止め」とは全くジャンルが違うけど、似た匂いがした。なぜだろう?

「カメ止め」が2段仕込みの種明かしの面白さ、「serching」は一方向に流れる情報の解釈(interpretation)による思い込みと違和感と疑いを通じて、真実を突き止めていく謎解き。

どちらも、進行していく世界の枠組み、フレームがあるところが似ていて、

「カメ止め」は1台のカメラに写るもの、写らなかったもの、という制限、フレームの内外があって、「serching」は、SNSに記録される世界という制限、フレームがある。

「カメ止め」の面白さは、カメラを止めない番組の時間の中のスピード感。
「serching」の面白さは、postingの速さ、スピード感、一瞬の目視による顔認識、予感、マルチウィンドウでの比較、虚構と実像の判別などなど。

最後に家族の愛は勝つ!というところも似ているかもしれない。

「カメ止め」が何度も見たくなるように、「serching」も、もう一度は観たい。postingとpop-upが速過ぎて、流れを追えなかったところもあるから。SNS上の関係とプライベートな本音とパブリックなプレゼンスにおいて、発言が変質してくるところも面白い。どれが本当でどれが嘘なのか?どの評価が実像なのか?

実際のところ、「あなたのことはfacebookで知ってます」とか言われることがあるけど、そんなんじゃわかんないと思うけどなあ、嘘はポストしないけどね、100%全力投稿しているわけでなし、と思いつつ、聞き流すこともあるなあ。

今後、近い将来、謎解き的な映画としては、AIが間違った解釈をしまくってしまい、冤罪をうむとか、人間がAIを暴いていく、そんな展開のものが出てくるんじゃないかなあ?なんだか、そんな気がする。